アルバム「Meditation」メイキング話1 オリジナルシンセ

まずアルバムをご購入頂いた皆様ありがとうございます。
最大瞬間風速だと思いますが、昨日偶然売り場ページを見たとき Amazon MP3 のアルバムランキングに "Meditation" が 11 位に入っているのを発見しました。
思わず画面キャプチャ撮ってしまいました
実際どれぐらい売り上げたのかは全く分からない(四半期ごとにレポートが出るみたいでそこで分かる?)のですが、ご購入頂いた皆様のおかげです。本当にありがとうございます。鼻血出そうです。

Amazon MP3 だけでなく iTunes StoreListen Japan などのサイトでも発売しており、どれも MP3/AAC/WindowsMediaDRM とファイルフォーマット違いですが基本的に DRM フリー (iTunes で買った場合 AAC 形式に対応している端末であれば...例えば SONY Walkman / PSP で聴ける) です。バックアップ用に CD-R などに音楽 CD 形式で焼いていただく事も可能です。全曲各ストアページで視聴できますので、よろしければご視聴ください。

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さて、今回のアルバムは本当に難産でして、色んなお話があるので、メイキング話を二三回に分けて連載したいと思います。
まずは今回一番やたら時間をかけてしまったオリジナルシンセについてのお話です。

先日発売したアルバムにはオリジナルで制作したシンセサイザーの音を一部用いていますが、DAW ソフトウェアのプラグインを作ったわけではありません。
C (Core Audio/Audio Units) あるいは SuperCollider という言語で作ったプログラムを外部で実行し、Mac から音をランダムな感じで鳴らします。
そして Mac から鳴っている音を録音するのにSoundflower という Mac 用アプリを利用しました。
SuperCollider は元々録音する機能がありますが、Soundflower を使えば Mac 内で音の経路、ルーティングを設定できるので、これを QuickTime または Logic に通して録音します。

このようにしてむやみやたらに鳴らした音色を突っ込むというアナログ的な(デジタル処理ですが)テクニックを使っています。

開発に使用した Xcode という開発ツールは Apple Developer Center に登録する事で無料で取得できますし、 SuperCollider も無料で入手できるプログラミング環境です。プログラミングはだいぶめんどくさいですが、稀に突拍子も無い音が作れたり、曲作りのインスピレーションの源にもなったりするので、ハマる人はハマるかも。ちなみに僕はハマりました(そのせいでかなり時間ロスったかも...)。

実際に使用している部分はほんと結局のところごく一部だったりします。
今回のアルバムに収録した Shooting Star という曲の一部でパッドな音色のおかずに加えていたり、Lily という曲の最後のサビでノイズをランダムに発声させてみたり、といった使い方をしていたりします。
どちらもアクセント的な「粒感」というか「密集的な音の粒の洪水」みたいなのを狙うために利用しました。 Antique という曲のイントロ/アウトロでも同様です。定食のつけあわせの漬け物とか薬味みたいなやつですね。あるとご飯の味を色々変えて楽しめる的な。食べるラー油みたいなヤツです。食べるラー油は美味いですね。炊きたてご飯に玉子をかけて食べるラー油を乗せたら鼻血でそうですね。

人間では鳴らす事が出来ない連続的でランダムな音を鳴らすにはサウンドプログラミングが面白いです。ちょっとお金をかけて Native Instruments ReaktorMax/MSP/Jitter なんて環境もあるのでトライされてみると楽しいですよ。

アルバム「Meditation」メイキング話2 フィールドレコーディング

配信元が追加されました。
Usen OnGenTSUTAYA Discas で配信が開始されました。
これと iTunes StoreAmazon MP3Listen Japan で配信中です。

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Amazon MP3 で購入していただいた Pivot さんによるAmazon MP3 購入ガイドのブログエントリーがもの凄く分かりやすかったのでどの配信先で買おうか迷ってらっしゃる方にオススメです。こういう記事は本来僕が書くべきですね。。苦笑

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先日発売したアルバムにはフィールドレコーディングで収録した音を一部用いています。

環境音を収録するってだけですが、昨年引っ越しをしまして、森林が近くにあるので、そこによくフィールドレコーディングしに行きました。その森林の音が今回のアルバムには多く収録されています。あとは他に等々力渓谷(世田谷)とか多摩川(東京/神奈川)とか。。

車の往来がそんなある訳でもないですが、やはり反響音があったりしてノイズも拾ったりするので、車の往来で発生する一定的なノイズはその往来音も収録し、その音を森で録った波形へ逆位相で当てる事でノイズの軽減を行いました。あんまり効果無いですが。(森で聴こえる車の音と、道路近辺での車の音の聞こえ方は違うから)

そして風による「吹かれ」やノイズがかなり敵でした。これは自然を相手にする以上絶対つきまとう問題のようですね。よくテレビで「音声さん」としてテレビに映る人が持っている巨大なマイクにはモッサモサの毛がビッシリと装備されていますが、あれで吹かれをかなり軽減しているようです。

フィールドレコーディングは結構重装備になるので iPhone で出来ないかなと思ってやってみたのですが、この方のブログでも書かれているように、環境音を録るには若干力不足でした。

で色々頑張って録った音ですが、ノイズが来ていない部分を抽出してさらにフィルターをかけてシンセサイズしちゃうことで、もはやフィールドレコーディングした意味ないじゃんというぐらいの音まで改変してしまうこともありました。でもそれはそれで面白い音になるのでなかなかハマってしまいます。最終的にサウンドプログラミングの時と同じように、飛び道具的な使い方をしました。

フィールドレコーディングの腕を上げてもっといい音が録れるようになったらこれを主題にした作品作りも行ってみたいです。YouTube で「環境音」とか「フィールドレコーディング」と検索すると素敵な録音作品がヒットしまくります。いつかはやってみたい。

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ちなみに今ではバイノーラルマイクと言ってイヤホンの用な形状で録音者の耳に掛けて録るタイプのマイクが発売されているようです。試していないですがとても臨場感のある音が録れそうで気になります。